今日の本

amazonから届きました。
「先生!親ってそんなに怖いんですか? 親対応の基本中の基本」立花書房 星 幸広
「生徒たちには言えないこと - 教師の矜持とは何か?」(中公新書ラクレ)
諏訪 哲二
「フリートークでつくる文学・説明文の授業」
桂 聖, 中村 正則
「幸せを売る男」
草場一壽, 平安座資尚

星さんの本は気になっていたので
即読む。
書かれていることはなるほど、たしかにということが多い。

誤解や語弊を承知で言うならば
ぬるい世界ですから
毅然とした対応が必要だよということじゃないでしょうか。
今日、昼のワイドショーで
学校評価について教師が話しておりました。
「自分の評価が〜」、「いじめを報告しない〜」
という文脈をしゃべっていて
あなたに教師としての気概はないのか!!!!と
憤ったわけであります。
まあ、メディアの情報操作もあるでしょうけれど。
それを差し引いても
このタイミングでそういうことに対して
何も考えず(考えていたかもしれませんが)
話すということもどうなのかと?

話がそれました。

蛇足
さかなくんがこんなことを新聞に書いておりました。
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン

 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれに して攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け 出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
朝日新聞2006年12月2日掲載